塔の断章

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引き続き、乾くるみ作品を読んでいる。

調べて見ると、衝撃だったイニシエーション・ラブは2004年発行の作品なんですね。私はその少し後に読んだような気がします。舞台が1980年代なのでもっと前に発刊されたのではないかと勘違いしてしまいそうですね。いやー、本当に面白い作品。

新装版　塔の断章【電子書籍】[ 乾くるみ ]

これはそのイニシエーション・ラブよりも少し前に書かれた作品。

乾くるみ作品に出てくる天童がやはり出てきます。

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この天童、乾作品では大男で無愛想で、というふうに一貫して描かれています。探偵役であることはあっても人殺し役なんてことはありえない、と先入観を持って読んでいたら、あれまぁという感じ。

かなり複雑な作品で、面白いんだけど楽しめない、という感じ。そういう意味ではイニシエーション・ラブは秀逸なんですよね。