海と毒薬

海と毒薬改版 （新潮文庫） [ 遠藤周作 ]

を読んだ。名作であろう。

戦時中の心理がうまく描かれている。

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この事件をモチーフにしているが、著者がその当事者であったかのような臨場感である。素晴らしい。

そしてまた思う。

人の価値観は時代や社会背景でいとも簡単にかわってしまうものなんだと。

せいぜい70年前の過去の話である。

70年など、一人の現代人がこの世に生を受けて死ぬまでに十分に達成してしまえる機関である。

つまり、70年前の価値観を持ち続ける人間はそこここにいるし、そういったものは老害として社会に悪影響を及ぼしかねない。

常に価値観をアップデートしないと、ついていけなくなるでしょうね。