henkendameningen.hatenablog.com
続き。
いつの頃からかわからない、彼のキャラを意識するようになったのは。
高校入学の頃からだろうか、なんとなく不気味な感じを漂わせるようになったのは。
やんちゃ系なグループに属しているのに気づいた私。あぁ、R君はやんちゃなんだね、と認識したように思う。
我が高校でも一部で本格的やんちゃな方がタバコを吸ったり、喧嘩をしたりで停学になったり、そもそも学校があわずに退学になったりする人もいた。R君もその人達のグループに属してはいたし、おそらく喧嘩に立ち会ったり、タバコも吸っていたんだろうが、それを教師に見咎められることもなくうまいことやっていたんだと思う。
その実、彼はグループの中心的存在であったように思う。最もイケイケの存在でありながら、教師にその尻尾を完全に掴ませることはないというか。別に、番長ってわけでもないけどね。きっとつかみ合いの喧嘩になりゃ彼は大柄な人に負けてしまうだろう。彼は小柄だから。小柄なのにグループを統べる能力、それがまた不気味に思えた。
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だが別にクラス内で浮いてしまうというほどのことでもなく、いじられキャラの者を突発的にいじってみたりする。体育祭なんかではそれなりに楽しんでもみる。
しかし、中学の頃のように先生に怒られるようなことはあっても、タバコを吸ったり、喧嘩をしたりして停学になるようなことはなかったように思う。
うーん、完全にキャラが読めない。
長期休みの際の校外模試にあらわれるときなんかは田舎の高校生ながら結構なおしゃれをしていた。例えばリストバンド。私が高校生〜大学生くらいの頃は夏は無意味に半袖にリストバンドってのがおしゃれだったんですよね。それを初めて導入したのも彼だった。
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の霜降り柄の靴下よろしく、リストバンドを私が購入したのは言うまでもない。
髪型だってそう。ウルフという髪型が流行っていたのだが、これまた校則にギリギリ抵触しないくらいの範囲でウルフを導入したのも彼。もちろん、高校を卒業してから私もウルフになった。
私が大学入試を終え、電車で地元の駅に戻ってきたところ、偶然彼と出会った。
もうほとんど学校に行かなくてもいい時期。彼は金髪ツンツンヘアーでジャラジャラとアクセサリーをつけ、パンクロックバンドの人のような風貌であった。よく覚えている。
ま、早い話が私はそんな彼に憧れていたんですね。ちょっと謎めいた悪いおしゃれな人。全くキャラが違いますが、不相応にも高校卒業してから私は彼のキャラを目指して迷走していたような気がします。
本日のBMI 21.7
