私は故郷に強い愛着を持っているわけではない。
別段有名な特産品や観光地があるわけでもない、そりゃ都心部から比べれば田舎ではあるけれど、雑誌にのるようなおしゃれなものが欲しいというのでもなければ特に生活に支障があるわけでもないところである。
実家に帰れば懐かしい感じもあるし、いまでも父母が住んでいるし、私を育ててくれた恩のある土地、という意識は持っている。しかし、それ以上でもそれ以下でもない。
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先日読んだ小説の中の主人公の設定として私の故郷出身であることが明記されていた。その主人公が東京に出てきたとのことである。
上記のようになにか引っかかりがあるわけでもない地方都市なのでどうして作者が主人公を私の故郷に設定したのかよくわからない。のちのちストーリーと重要な関連があるのかと思ったがそうでもない。作者と私の故郷がなにか関連があるかとおもってがそうでもない。
単に「地方都市出身で今は東京にいる」という設定にしてもよさそうなもんなのに。
それでもふいに私の故郷が出てくると嬉しいものである。