henkendameningen.hatenablog.com
で書いた通り、立花隆の本は面白いですよね。
その立花隆のこの本である。
いつか必ず死ぬのになぜ生きるのか、これは非常に難しい、しかし意義のある問いかけである。
思春期の頃、養老孟司の記述だったかなぁ。娘が掃除をしないので怒ったとか言う話があったね。すると娘が「掃除をしても汚れるのに、どうして掃除をしないといけないの」と言い返してきた、と。親は「それならご飯を食べなければいい。ご飯を食べても結局お腹は減るのだから」とさらに言い返したとか、なんかそんな話だったと思う。それを聞いて、私はちょっと感心しましたね。それと同時に結局おなかが減るのに、どうしてまたご飯を食べるんだろう、と考えてしまいました。
つきつめればこの問いに行き着くかな、と。つまり、いつか必ず死ぬのになぜ生きるのか、生きなければならないのか。思春期の頃から今まで考えてきましたが、はっきりとわかりません。生きてりゃ楽しいから、というのが安易ではありますが最大の理由ですかね。じゃ、生きているのが辛ければ??生きることが正解なのかどうか、私にはわかりません。でもみんな死んだらだめだといいますよね。その理由は…?やっぱりわかりません。
で、立花隆はどういう答えを持っているのか、期待して読みました。
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期待外れでした。
立花隆の過去の作品から、てんでばらばらに記述をひっぱってきてそれらしきテーマでまとめる、という本であった。当然答えなどない。
こう考えよう、立花隆でさえも明確な答えを持っていなかったのだ、と。きっとそうなんだろう。
しかし、これを編集したのは誰だろう、個々の記述を書いたのは立花隆で間違いないが、その断片を貼り合わせまとめ、本にし、このタイトルにしたのは誰だろう。解説を書いている池上彰か?さっぱりわからん。