棺桶に手紙

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そうそう、棺桶に手紙を入れるの、と私の兄弟が言い出しました。兄弟の子ども、つまり私からみると姪っ子や甥っ子も手紙を書いていれるんだそう。

な、なるほどね、そういう文化ってあったよね。すっかり忘れていたよ。

やっぱり私はそういうのは書く気にはならないな。決して父親に対する愛情が薄いわけではない、と私としては思っているのですが…。そういう父親に対する思いなんてのは心のなかにしまっておきます。こっぱずかしいしね。

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なんか棺桶に入れるものなんかも選んでおりましたよ。

私なんか

本を事前に読んでおりましたのでね。何は入れてもいい、何は入れたらだめ、ということも分かってましたよ。

楽しそうに何を入れるか選ぶ家族。横目で眺める私。

ここでふと気づいた。父親のために何を入れていいのかわからない。仕事関係のもの?確かに父親は仕事人間だった。仕事関係のものを入れるのがいいのだろう。

しかし、人生が仕事ってどうなんだろう。もちろん父親はそれがいいと思って歩んだ人生なんだろうから、ほかがとやかくいうことではないが、私はそんな人生まっぴらごめん。仕事に打ち込んでもいいけど、それだけの人生って嫌だなぁ。

仕事以外のもの…父親が入れてほしそうなもの…。私と同様、

 

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無趣味な父親。何を入れるべきか?

お花かなぁ。古臭い男にしては珍しく花は好きだったと思う。だから花を入れればいいんじゃないか?そうだ、それがいい。