葬儀の打ち合わせの際、「おゆかんのときに着る服はどうされます?」と葬儀社の人。
え、え、なに、おゆかんって。親兄弟はみな疑問にも思っていない顔をしているけど、これまた初七日同様私だけが知らないイベントなんだろうか。
あとから聞くと、親兄弟もおゆかん??って感じだったそう。ならみんなでそういう雰囲気出そうや。知らんことは恥じゃないから聞こうや。あ、これ、俺にも当てはまる話か。
結局おゆかんってのは遺体をシャワーで洗い清める、ということらしい。
いや、洗うといったってどうやって?死後硬直もあるし、裸にするのは生々しいし、どやってやんの?
葬儀社には「通夜」の名のごとく、個人が寂しくないように遺体と遺族が泊まれる仕様になっている部屋がある。つまりは風呂もある。そこで洗うんじゃないかと私の親兄弟は想像したらしい。しかし現実はそんなことはなく、洗う用のでかい桶ベッドみたいなのに簡易的に水圧をかけられる持ち運び式のシャワーみたいなのを用いていた。
いや、この行事、いる?見栄えを多少良くするためにメイクをしたり、ヒゲを剃ったりってのもしてくれるらしいけど、病院を出るときにそもそも看護師さんがかなりきれいにしてくれちえるんだが。
宗教的な行事でもないようだし、お湯をかけるってのはどうなのかねぇ。少なくとも10年前の祖母のときにはありませんでした。その代わりというか、おくりびとって映画で有名になった納棺師って方の納棺がありましたけどね。
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やっぱり今でもおゆかんはいらなかったんじゃね?と思いますが、しかしね、このお湯をかける、家族からもお湯をかけるってときに私の甥(故人から見ると孫)が泣き出しましてね。
この甥、

静かなるドンに出てくる鳴門みたいな髪型をして、Uターンの土田みたいな話し方をするんです。いつの間にか破天荒系に育ってしまったんです。
今年の初めにあったときも祖父(私の親父)について、俺の気持ちはどうでもいい、母さん(私の姉)の気持ちが一番大事だからというようなことをいっていたんですよね。言葉にすると伝わりにくいですが、祖父(私の親父)が入院していることは俺には関係ない、みたいなつっけんどんな聞こえ方をするような言い方だったんですよね。まぁ私の父親に対する思いもあんまりないんだろうなぁと思ってはいましたので、そんな彼が泣き出したことが以外で。
私も堰を切ったように泣いてしまいました。あぁ、親父は私の孫のことなど頭にもないような晩年だったけれど、彼のことは大事にしていたんだなぁとか思いました。
実際、彼が生まれた頃、私は大学生で遊び呆けていましたので実家や家族のことは全く顧みることがなかったですが、私の姉いわく、初めての孫だったし、よく遊んでくれたと言っていました。
私も忘れかけていた親父の姿ですね。もちろん私も私の兄弟も幼い頃はよく遊びに連れて行ってもらいました。今となってははるか昔の、決して巻き戻ることのない懐かしい思い出。
まぁそんなことを思い起こさせるには初七日もそうだし色々と儀式が必要なんだなと実感します。までもおゆかんはいらんなぁ。