子どもの中学入試用の国語の教材を見てみると「科学的とはどういう意味か」という本を題材にしていました。
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中学入試だけでなく、高校入試でも使われる素材らしい。
すべてがFになる、の著者の森博嗣の作品ですよね。すべてがFになるは名作とされていますね。アニメやドラマにもなってますからねぇ。私も昔読んでみたんですが、私にはさっぱり合わなかった…。全然、場面が想像できなかったんですよね。私の頭が悪いのか。
ところで私、いっちょまえに科学ってことに考えたりすることがあります。そういうことを考えるのが好きなんです。
そんな私にこの「科学的とはどういう意味か」はピッタリ。読んでみました。
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うーん、この本はしょうもなかった。
何がしょうもないって、科学的という根源的なものを扱っているふうに見せかけて、自然科学のことしか書いていないからだ。この時点で読む気が失せた。
いや、科学とは人文科学もあるんでっせ。それをこの筆者は理系と文系という幼稚な線引をして、理系に興味を持つべきだ〜なんて論理展開をする(といったことが書いてあったようににおもうが、あまりにもしょうもなさ過ぎて斜め読みしまくったのであまり覚えていない)。
全くもって何が「科学的」であるのか、という問いに答えていない。
これを科学ジャーナリストみたいな怪しい職業の人が書いているのではなく、一応は国立大の助教授まで務めた人物が書いているのだから笑える。
そしてそれを科学の入り口に立つ生徒を教えるべき中学校や高校の国語教師が題材に選んでいるというのが笑える。
こんな偏狭な本は子どもにとって百害あって一利なしだろう。