舞姫を現代語訳で読みました。
森鴎外の自伝的な小説(と言われているが、別の人物の出来事を小説にしたものだという意見もあるらしい)。エリスなる人物探しも行われたんだとか。
おそらくは当時のスーパーエリートである主人公。大学を出て、ドイツ留学ですか。優雅ですね。その頃の世相を知ることができますな。
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しかしなぁ。スーパーエリートでありながら留学しても冷遇されそうな状況で、ふと知り合った15歳くらい?の女性と出会い、妊娠させた上にそれを残したまま日本に帰国ですか。なかなかの鬼畜ストーリーじゃあありませんか。
この本、名作なんですかね。
妊娠させて、さらにそれを放っておいて日本に帰国とか、その時点で鬼畜じゃないですか。それともこの本が名作たるゆえんはそれを悲哀と捉え、その描き方が素晴らしいってとこなんですかね。
であればいかに自伝的小説とはいえ、妊娠させた責任をとり、日本に帰らずエリスとともにドイツにとどまりました。故郷にも戻れず貧しい生活を送ることになりました、ちゃんちゃん、ってなほうがストーリーとして優れていそうなもんだが。
まして、妊娠させたのが15歳くらいの少女でしょー。「成人」や「少女」の概念が今とは違うとはいえ、そんな年端もいかない女性をねぇ。私、眉をひそめちゃう。
しかし、私が注目すべきはドイツの女性が日本人青年と恋に落ちたという事実です。おそらく西欧の一般人から見た当時の日本人って、言葉を話す猿程度の劣等人種、見た目残念人種だったはずなんですよね、多分。
うーん、これに抱かれたいと思う当時の西欧人がいたとは信じがたいな。
しかし、実際、エリスなる人物が日本まで訪ねてきたそうだし、事実は事実なんでしょうね。