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読んだ。
非常に面白かった。
ほぼノンフィクションの話と言っていいんだろう。こんな世界があるもんだね。
みなさんいかれているのだが、特に私の好むイカレ具合を持つのはこの主人公=著者の増田俊也である。
高専柔道がやりたいがためにわざわざ旧帝大の北海道大学に入り、大学で高専柔道を極めようとするがために、留年をして大学卒業ははなから目指さないという狂いっぷり。最高です。
この小説で初めて高専柔道というものが何かを理解しました。
henkendameningen.hatenablog.com
言葉は前々から知っていたんですけどね。
確かにこんな柔道、最強でしょうよ。そりゃ総合格闘技にも通じるはずだわ。そして大学の高専柔道で培われたど根性は凄まじいものがあるんだろう。
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私はかなりドライな人間で、根性論など大嫌いである。そんな私でも根性が要求されるコミュニティに属していたことがある。今から思えば、そんなコミュニティに青春を捧げなくても良かったと思っている。「ここで培ったものは必ず将来役に立つんだ!」と先輩方に言われて、盲信的にコミュニティに力を注いでいた。ところがなんだ、いま、役に立つことなどなにもない。培われた人間関係もない。無駄であったと感じている。